機電系エンジニアになるには?必要なスキルや注意点、これからのニーズの拡大などについても解説します

目次

  1. 機電系エンジニアとは?
  2. 機電系エンジニアが活躍する業界と仕事内容
  3. 不足している機電系エンジニア界に若手が必要とされる原因
  4. 機電系エンジニアの「モノづくり」の面白さとは
  5. 即戦力が多数在籍、アウトソーシングテクノロジーのエンジニア
  6. エンジニアとして働きたい人と、エンジニアの人材にお困りの企業様をつなぐ

就職や転職活動を行う際に「機電系エンジニア」と言う表現を目にしたことがあると思います。機電系エンジニアを取り巻く状況として、近年の少子高齢化を原因とする就業可能人口の減少にともなった人手不足が課題となっています。

その様な状況にある機電系エンジニアについて、今回の記事では、その定義とともに、機電系エンジニアになるために必要なスキルや注意点、将来性について解説します。類似のエンジニアとの違いも解説していますので、機電系エンジニアへの就職や復職を目指す人はぜひ参考にしてみてください。

機電系エンジニアとは?

「機電系エンジニア」とは、機械系エンジニアや電気・電子系エンジニアを総称したもので、「IT系エンジニア」と対比する場合に良く用いられる表現です。機電系エンジニアは機械工学や電気・電子工学の知識を持っていて、生活を支えるインフラ設備から、スマホや家電などといった身近なものまで、大小さまざまな規模の機械や電子機器の設計・開発・製造分野で活躍しています。

機械系や電気系などのエンジニアの総称

機電系エンジニアという言葉は、おもに採用活動や就職における企業と求職者とのマッチングのために使用されることが多い表現です。

「機電系」とは、機械系や電気系、電子系といった「機械工学」や「電気工学」、「電子工学」などの知識を有する分野の総称です。

また、現代の製品や設備は元々異なる分野である機械系や電気系の技術が複合的に活用されていることが多く、機械や電気などに横断的に関わる仕事をすることもあるため、そのような仕事に関わるエンジニアのことを総称して「機電系エンジニア」と呼びます。

機電系エンジニアとITエンジニアの違い

多種多様なエンジニアの中でも、特に「機電系エンジニア」と「ITエンジニア」が注目されています。両職種は求められるスキルや仕事内容が大きく違います。

機電系エンジニアは機械工学と電気工学の知識を活かし、機械や電子機器の設計・開発・製作・修理などを行います。自動車やロボット、医療機器など活躍する分野が広いのも特徴です。ITエンジニアと比較すると、ハードウェアにより近い部分を担当することが多いと言えるでしょう。実際の製品の製造だけでなく、製造過程のライン設計などにも関わります。

ITエンジニアとは、おもに情報関連技術の開発・設計に携わる技術者の総称です。コンピューターやモバイル端末などのソフトウェアを作るのがおもな業務で、プログラミングやシステム開発・運用・保守を行います。ITエンジニアは、ハードウェアの開発にはあまり関与しないことが多いです。

機電系エンジニアは物理的なモノを作るエンジニアである一方、ITエンジニアはコンピューター上で動くソフトウェアを作るエンジニアと言えます。

機電系エンジニアが活躍する業界と仕事内容

機電系エンジニアの技術力と知識は、自動車業界からエネルギー業界、産業用ロボット、航空機、家電産業、さらに宇宙開発、そして医療技術の領域まで、多くの業界で常に必要とされています。特に機械技術や電気技術など、複数の専門分野を融合した先進的な技術が必要とされる業種でのニーズは非常に大きいです。

機電系エンジニアは機械と電気の特性を理解し、最大限に生かす知識と技術を活用し、電子制御を導入した機械装置やシステムの企画、設計から製造、運用保守まで、製品のライフサイクル全体において重要な役割を果たします。また、革新的なアイディアにより新しい技術の開発や既存技術の改良にも関わります。

さらに、機電系エンジニアは機械系や電気系などの複合的な知識を兼ね揃えているため、他の専門分野のエンジニアと円滑な意思疎通も行うことができます。機電系エンジニアがプロジェクトを推進することで、プロジェクトの成果の最大化や効率的も期待できるでしょう。技術的な課題の解決だけでなく、機電系エンジニアは大規模なプロジェクト全体の進行を考慮し、チームの総合的な効率向上にも寄与します。

機電系エンジニアの特徴

機械系エンジニアの魅力は、業務範囲の広さと深さです。技術の進化と共に進化し続ける業界で、自己成長と社会貢献の両面で有意義なキャリアを築くことができます。しかし、知識やスキルの更新は常に必要です。最新の技術動向を追い続け、それを仕事に活かす能力が求められます。

機電系エンジニアのやりがいと挑戦

機電系エンジニアの最大のやりがいは「世の中の役立つ製品を自分の手で生み出せること」です。日本の産業を牽引できる製品を生み出したり、最新技術によって社会の課題解決に貢献したりなど、大きな達成感が得られるでしょう。

そのために機電系エンジニアは常に最先端の技術を追求し、学習する必要があります。ふだんの業務と並行しつつ勉強も続けることは、スケジュール的にも簡単なことではありません。その分自分自身の成長を実感できることも、機電系エンジニアならではのやりがいだと言えます。

不足している機電系エンジニア界に若手が必要とされる原因

経済産業省が発表した「2023年版ものづくり白書」の調査結果では、機電系エンジニアの主な活躍フィールドであるものづくり(製造)業界でもDX化の動きはますます加速することが予想されています。従来各企業のエンジニアが手掛けていた製品設計、生産ライン設計などの専門性を高めてパッケージ化、サービスとして販売する専門企業なども増えています。

さらに、ものづくり業界を支えてきた多くの方が定年を迎え人材の減少も課題となっています。専門性の高まりや最新技術の習得、人手不足といった課題を解消するために、業界全体の人材を単に増やすのではなく、人材を育成することが重要視されています。そのため今までの技術を伝える指導という立場で退職した社員を再雇用し、先端技術の知識を学習してきた若手エンジニアを今後の戦力とするための育成に力を入れている企業も、増加傾向にあります。

一方で、経験の浅い若手エンジニアの活躍場所がなく余ってしまう現状も

エンジニアの需要は高いものの、エンジニアの種類やスキルによっては、求められる場所や条件でエンジニア側と企業側でミスマッチが起きる場合があります。最新技術は日々アップデートされることからも、経験値が重要視されたり、プロジェクトの即戦力となる人材が求められたりといった、若手よりもベテランエンジニアが求められるケースも多い傾向です。

インターノウス株式会社が35歳以下のエンジニアを対象に実施した「2019年度 若手エンジニアのキャリア調査」によると、若手エンジニアの約9割が生涯エンジニアを希望している一方で、目指す将来像は技術スペシャリストが約6割、マネジメント希望者は3割以下という結果となりました。技術志向のエンジニアが多数派で、キャリアアップやキャリアの幅を広げたいと考えるエンジニアは少数派であることが分かります。

若手エンジニアは自分の得意な技術や目指すキャリアに合わせて、活躍できる場所を意欲的に探しています。若手エンジニア自身も新しい技術や働き方といった企業の求めるものに対応できるように、常にスキルアップや自己研鑽を怠らないことも重要です。

機電系エンジニアの「モノづくり」の面白さとは

日本のものづくり産業を支え、世界をリードする技術の最先端で活躍できる機電系エンジニアはとても魅力的な職業です。機電系エンジニアの具体的な魅力や面白さを順に解説します。

①最新の技術に触れることができる

機電系エンジニアは、スマートフォンや自動車、ロボットなど、私たちの生活に欠かせない製品を作り出すエンジニアです。日進月歩で進化する技術に対応するために、常に新しい知識やスキルを学ぶ必要があります。最新の技術に触れる機会も多く、刺激的でやりがいのある仕事です。

②イメージをカタチにすることができる

機電系エンジニアは、クライアントや社会のニーズを満たすために、自分の頭の中にあるイメージを具現化する仕事です。設計図やCAD製図などを用いて、機械や電気の仕組みを考え、試作や試験を繰り返して、完成度の高い製品や設備を作り上げます。自分の手で作ったものが実際に動いたり、誰かの役に立ったりする瞬間は、機電系エンジニアとして大きな達成感が得られるでしょう。

③さまざまな業界に関わることができる

機電系エンジニアは、あらゆる業界で活躍するエンジニアです。自動車や家電、ロボットのほか、医療や農業、宇宙など、さまざまな分野で機電系の技術が必要とされています。機電系エンジニアは自分の興味や適性に合わせて、幅広い分野でのチャレンジが可能です。異なる業界や分野の人と協力して、新しい価値を創造できるのも魅力と言えます。

即戦力が多数在籍、アウトソーシングテクノロジーのエンジニア

機電系エンジニアの人材不足や、採用後のミスマッチなどの課題にお悩みの場合は、当社、アウトソーシングテクノロジー(OSTech)にご相談ください。OSTechではあらゆる技術・テクノロジー・研究産業のプロフェッショナル人材を育成し、派遣しています。特に人材の価値向上に注力し、研修や教育の仕組みをつねに革新させながら、より高度な人材を輩出できるように努めております。

変化を恐れず、先進的な挑戦に取り組む、すべての産業を後押しするために。先端テクノロジーを取り込み、使いこなす人材と共に社会へ提供します。

①圧倒的なエンジニア在籍数

OSTechでは、グループ全体で24,713人(2022年12月末時点)と圧倒的な在籍エンジニア数で、あらゆる分野の課題をカバーしています。独自の採用戦略と多様な働き方を提供する環境のもとでさまざまなエンジニアが多様なプロジェクトに従事し、企業や分野ごとの課題に対応できる人材を輩出しています。

また「2025年卒 就職人気企業ランキング(※ダウンロード資料内)」ではアウトソーシングテクノロジーがランクインしました。年々順位が上昇しており、特に理系部門では4位、男性部門でも48位と、数ある企業の中から就職したい企業として選ばれています。

②幅広い分野の企業で喜ばれる人材

OSTechは、以下のような幅広い分野の企業へ人材を送り出しています。

  • 電気、電子、輸送機器関連
  • IT、ロボティクス
  • DX人材派遣
  • 先端技術導入支援
  • 医薬品、医療関係
  • 宇宙関連 など

③充実したエンジニア教育環境

OSTechでは、充実したエンジニア教育環境を整えております。グループ企業の「KENスクール」をエンジニア教育機関と位置づけ、より実用的な研修カリキュラムを展開。取引先と協働で考案したカリキュラムにより、新卒学生、未経験、外国籍の人材をいち早く現場で活躍するプロに育て、企業の支援とエンジニアのキャリアアップを実現しています。

また、バリューアップスパイラルによって技術系人材の育成を加速させます。テクノロジーを用いたサービスの土台となるのは、やはり「人」であると考えています。在籍するエンジニアへの教育投資を惜しみなく行い、付加価値を備えたプロフェッショナルを現場に送り出します。

アウトソーシングテクノロジーでは、人材の派遣だけにとどまらない、取引先とのユニークな仕組みで業界全体の価値向上へも寄与したいと考えています。

エンジニアとして働きたい人と、エンジニアの人材にお困りの企業様をつなぐ

OSTechでは、さまざまな業界での人手不足の解消と働き方改革の実現を目指しています。あらゆる現場で共通する人手不足、一人ひとりの負担の大きい労働環境の課題を私たちが提供する「人」と「テクノロジー」で解消します。

現場の課題を知りつくしているからこそワンストップで解決策を打ち出し、お客様に合った先端技術をカスタマイズしてご提供します。エンジニアの人手不足や育成に課題を抱える企業様、エンジニアとしての転職や再就職、復職を目指す求職者の方、ぜひお気軽にご相談ください。

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