【育休中の勉強】育休中(産休中)に勉強をする人が増えている!?資格取得のメリットとは

育休中や産休中は、必然的に自宅で過ごす時間が増えます。その時間を資格取得や仕事に関する勉強に充てるといった、リスキリングに活用する方法を考えている方も多いでしょう。国でも育休中(産休中)のリスキリングを後押しする動きが出てきていることから、育休中の資格の勉強や資格取得が注目されています。今回の記事では、育休中に取得できる資格についてや、資格の勉強をするメリットや、資格の選び方について解説します。

目次

  1. 育休中(産休中)に勉強をする人が増えている!?
  2. 育休中に資格の勉強、資格取得をするメリット
  3. 育休中の学び直しに国も後押し
  4. 育休中の資格の選び方
  5. 育休中は勉強できない?注意するポイントとは
  6. 社会的ニーズが高い資格は何系?
  7. 育休中(産休中)の勉強でスキルUPを目指そう

育休中(産休中)に勉強をする人が増えている!?

育休中に資格取得などの勉強へ取り組む人が増えています。

株式会社mog(ママ、お仕事がんばって!)が100人のワーママを対象に行った「育休(育児休業)」についての調査では、育休中に何らかの活動を行った人は全体の77%、さらに41%の人が資格取得、35%の人が語学の勉強、25%の人が育休中の人向けの勉強会参加と答えました。

育休中(産休中)に何らかの活動を行いましたか? はい77% いいえ23%

参照:株式会社mog (ママ、お仕事がんばって!) ワーママ100人アンケート~育休編~

育休中(産休中)の子育ての合間を縫って、資格取得や何らかの勉強をしている人が多いことが分かります。

育休中は自宅で過ごす時間が増えることから、将来のことを考える機会も多くなります。仕事中はなかなか捻出できなかった、自分自身へ投資する時間を設けることで、将来的な年収や生活の質の向上、キャリアアップを検討する人も多いのではないでしょうか。さらに社会復帰を踏まえて資格取得などを目指す人もいます。

育休中に資格の勉強、資格取得をするメリット

育休中に資格の勉強や資格取得へ取り組むことで、自分自身への投資となる以外にもさまざまなメリットが得られます。以下、そのメリットについて具体的に解説していきます。

社会から離れる不安やストレスを和らげる

育休や産休を連続して取ると、長期間仕事を離れることになります。1年以上、あるいは数年間仕事から離れるため、復職に不安を感じる人もいるかもしれません。

育休中に仕事に関連する資格の取得や勉強を行うことで、仕事から離れている間も業務内容や感覚を維持できるため、復職への不安や心配を軽減することができます。さらに、市場価値の高い資格を取得しておくことで、育休明けに転職する選択肢も広がり、離職にともなう不安を解消するうえでも、育休中の資格取得や勉強は有効です。

復職後、スムーズに仕事になじめる

育休中は、仕事をしていたときよりも机に向かう時間が減少します。いざ復職したときに仕事の段取りが分からない、効率的に仕事が進められない、といったブランクを感じることもあるでしょう。

育休中に資格の勉強などで机に向かって集中する習慣をあらかじめ身につけておけば、復職後もスムーズに仕事へ取り組める可能性が高くなります。

スキルアップで仕事の幅が広がる

育休中に資格を取得することで、自分自身のスキルアップにつながるのはもちろん、資格で得たスキルを活かして新しい業務に挑戦することもできます。業務上で求められているスキルに関連した資格を取得した場合、社内や取引先での評価が高くなったり、昇給や昇進といったキャリアアップの可能性もあるでしょう。

育休中の学び直しに国も後押し

育休明けの復帰や将来への不安を解消するために、資格取得やスキルアップを目指す育休中(産休中)のママ(パパ)も増加しています。そんな育休中の学び直し(リスキリング)を国でも支援する動きが出ています。

経済産業省では、「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」として、在職者が民間の専門家に相談できるキャリア相談対応や、相談内容を踏まえて構成されたプログラムの受講によるリスキリング、転職支援などを提供しています。

また、東京都では育業中の従業員のスキルアップを支援する企業への補助制度として、従業員が講習を受講した際の受講料等の経費の3分の2(大企業は2分の1)を最大100万円まで助成する「育業中スキルアップ助成金」を設けています。このような各自治体が支援する制度の有無も調べておくと良いでしょう。

国や自治体が支援事業や制度を設けている背景からも、育休中はスキルアップのための資格取得や勉強を行う絶好の機会と言えるでしょう。

育休中の資格の選び方

育休中(産休中)は仕事をしているときよりも時間はあるものの、子育てをしながら捻出できる勉強時間は限られてしまいますので、自分の目的や将来のキャリアプランに合う資格を選ぶことが重要です。ここからは育休明けのスムーズな復帰や転職につなげるための、資格の選び方のポイントを解説します。

目的に合わせて資格を選ぶ

育休中に資格を取得する目的は、人によって異なります。たとえば子育て中の気分転換に資格の勉強をしたいのであれば、難易度の低い資格でも問題ありません。復帰後のスキルアップやキャリアアップが目的の場合は、希望職種や業務で求められている資格を取得することが重要です。

資格にはいろいろな種類があります。資格名だけでどのような資格かを判断せず、得られるスキルや活かせる職種といった具体的な内容を理解したうえで、自分に適した資格を選ぶようにしましょう。

転職する際に有効な資格を取得する

育休明けの生活スタイルの変化に対応するためなどで転職を検討する方もいます。転職を目的に資格を取得する場合、希望する業種や職種に関連している、実際の業務で活用できる資格の取得を目指しましょう。

転職先に関連する資格を取得していることで、戦力となり得る知識やスキルを持っている人材であることの証明となり、転職にも有利です。

出産後の理想のライフスタイルを考える

出産後は生活スタイルが大きく変化し、子どもが中心の生活となります。これまでの働き方が難しくなる可能性があるため、働き方を変える必要があるかもしれません。在宅ワークなどに適した資格の取得も、検討してみましょう。

育休中は勉強できない?注意するポイントとは

育休中は仕事をしているときよりも自宅での時間は増えるものの、子育てをしながら資格取得の勉強をしなければいけません。子育てと勉強が両立できるのか不安、という人も多いでしょう。

育休中の勉強を進めるうえで注意するべきポイントを解説します。

計画通りにいかないことが当たり前と捉える

育休中は子どもの突然の体調不良など予期せぬことが多く、資格取得に向けての勉強が計画通りに進まないことがあります。むしろ計画通りにいかないことを当たり前と捉えておきましょう。勉強時間は1日単位で決めずにゆるく決める、資格取得までの計画はざっくりと決めるなど、自分の中で資格取得に関する計画やルールは柔軟にしておくことをおすすめします。

計画やルールが柔軟であることで、計画通りに勉強が進まないストレスも軽減されます。

無理せず休み、負荷をかけない

育児や家事の両立が求められる中で行う資格の勉強は、自分自身へ大きな負担がかかりやすくなります。自分のペースで進め、無理をせずに育児、家庭、自分の時間のバランスを保つことが重要です。

たとえば睡眠時間を削って勉強時間に充てるのは厳禁です。育休中は乳幼児の世話をするため、ただでさえ睡眠時間が減ってしまいがちになります。自分自身の体調を崩さないためにも、睡眠時間を削ってまでの学習は避けましょう。家事がすべて終わらなくても無理をせず、必要最低限以上のことはしない工夫をするのも重要です。

社会的ニーズが高い資格は何系?

育休中(産休中)の資格取得を目指そうと考えていても、具体的にどんな資格を取得すべきかが分からない、という人もいるかもしれません。将来性や需要の高い職種・資格として考えられるのが「IT系」です。IT系は今後も高い需要が見込まれる分野のため、知識やスキルを活用して安定した収入を得ることもできます。また、IT系の多くの職種が在宅ワークに対応しているため、育児や家事と両立できる働き方を選びたい人にも向いています。

IT系の資格を取得することで、社会復帰後の働き方の選択肢を広げることにもつながるでしょう。

IT系でおすすめの資格4選

IT系の資格と一口に言っても、さまざまな種類のものがあります。育休中の限られた時間の中で資格の取得を目指すなら、IT系の資格の中でも難易度が比較的低いものを選ぶことがおすすめです。

育休中の時間を使って資格取得を目指すときに選択肢となる、おすすめのIT系の資格を4つ紹介します。

①ICT支援員認定

「ICT支援員認定」とは授業、公務、教員研修といった学校における教員のICT活用をサポートする「ICT支援員」を認定する資格です。学校をはじめとした教育現場では、パソコン、プロジェクター、電子黒板などのICT機器と呼ばれるハードウェアや、無線LAN、eラーニング、デジタル教科書、学習用ソフトウェアといった多岐にわたるICTが活用されています。機器の接続や実行、トラブルへの対応といった教育現場におけるICTの活用をスムーズに実行するために、ICT支援員のニーズが高くなっています。

ICT支援員認定では、教育活動や教員組織の理解、問題解決のためのコミュニケーション力といった実務能力を測るためのA領域(実践的知識)とB領域(問題分析・説明力)の2領域の試験が実施され、両方の領域を同時に受験し双方合格点に達すると「ICT支援員認定証」が授与されます。

②ITパスポート(iパス)

「ITパスポート(iパス)」とは、ITを利活用するすべての社会人や、将来社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。事務系・技術系、文系・理系を問わずに求められる、ITの基礎知識を証明できます。

ITパスポートは、特に情報技術関連職種や業種に興味のある人におすすめで、初心者向けのIT資格とも言えます。ITパスポートはコンピューターを使って実施される試験方式であるCBT(Computer Based Testing)方式を採用し、随時実施されています。

試験分野はテクノロジ系(IT技術)、マネジメント系(IT管理)、ストラテジ系(経営全般)の3つに分類されています。育休後に ITエンジニアなどの職種に復帰したい方や転職を目指したい人に向いています。

③基本情報技術者

「基本情報技術者」とはITを活用したサービス、製品、システム、ソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能と実践的な活用能力を有することの証明となる国家資格です。毎年10万人以上が受験し、ITエンジニアの登竜門的な基礎資格とされています。マネジメントスキルの基礎も身に付けられるため、幅広い業種で活用できる資格です。ITパスポートと同じくCBT方式を採用し、試験は随時実施されています。

基本情報技術者の出題範囲は知識が問われる科目Aと技能を問われる科目Bとがあり、合格率は約4割と難易度はやや高めです。JIS改正にともない、今後試験内容の改訂が随時改訂されていくことも予想されています。ただし幅広い需要のある資格のため、取得を検討してみるのも良いでしょう。

④マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」とは、Microsoft社が提供する有名なベンダー資格です。Microsoft Officeソフトの操作技能を評価する資格となっています。国家資格ではありませんが、ビジネスシーンでのパソコンスキルや事務能力の証明となるため、幅広い業種で活用できる資格です。

MOSには、Office2013、Office2016、Office365&2019の3つのバージョンがあり、それぞれにWord、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの5つの科目が含まれています。Microsoft社が実施した調査では職種にかかわらず調査対象者の99%が「MOSを取得することでマイクロソフトオフィスのスキルを大幅にアップさせた」、管理職の89%が、「MOSを取得した従業員はマイクロソフトオフィスのスキル がほかの従業員より高い」と回答し、今後も幅広い業種で活用されるマイクロソフトオフィスの能力を証明する資格として、有効性が高いと言えます。さらにMOSを取得した従業員の82%が、「仕事の能力に対 する自信が強まった」、81%が、「資格を取得する機会を得たことで会社に対するロイヤルティが高まった」と回答しており、資格取得者本人にとってもメリットの大きな資格と言えるでしょう。

MOSの資格取得までに必要な勉強の目安は、1か月〜3か月です。ITパスポートと比較して難易度が低いため、ぜひ挑戦してみましょう。

育休中(産休中)の勉強でスキルUPを目指そう

育休中(産休中)の資格取得のための勉強を行うメリットや注意点、取得をおすすめする資格を紹介しました。育休中の時間を有効活用することで、スキルアップやスムーズな復帰、転職が実現する資格取得につながります。働き方を変えたい、安定した収入を得たいといった目的で育休復帰後の転職や復職を目指すなら、IT系の資格取得がおすすめです。

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