化学合成
目標物質を生産するための技術および反応経路の構築を行う技術
合成技術はさまざまな手法を用いて目標物質を合成する技術です。再現性のある物質の生産が重要であり、そのプロセスを開発・設計する技術となります。
アウトソーシングテクノロジー(OSTech)では、有機合成や無機合成、高分子重合、スケールアップ検討などの技術領域に対応するエンジニアが在籍しています。
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有機合成
炭素(C)を中心として水素(H)、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)等から構成される化合物の構造・反応・合成等を扱う化学の分野です。 主に衣類、医薬品、高分子材料等、日常生活に深く関わりのあるものが多く、多様なニーズに応えるための効率的な合成計画の作成を行います。
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無機合成
炭素(C)以外の全周期表の元素を取り扱い、炭素を含む化合物であっても有機化合物とは見なされない炭素の同素体(12C、13C)や一酸化炭素(CO)等の化合物も含まれます。 合成方法が確率されている化合物はもちろんですが、化合物の構造のみが決まっており合成方法が決まっていない場合でも技術的に対応しています。
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高分子合成
単一分子のものをモノマーと呼び、モノマーを重合(ポリマー合成)することでポリマー構造を形成した高分子(ポリマー)が形成されます。つまり、ポリマーは単一分子であるモノマーが繰り返し結合した状態で構成されている物質になります。 目的の高分子を生成するために必要なモノマーの検討や、反応条件の検討を行い、効率的に効果性の高い材料開発を行います。
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スケールアップ検討
開発段階では小型の装置を使用して合成検討しますが、最終的には量産として大量生産する必要があります。開発時に得られた化学物質と同等の性能となる物質を大型の装置で大量に生産するためにスケールアップの検討を行います。 化学工学的なファクターを定量的に把握し、クリティカルパラメーターの設定や反応・濾過・分液・蒸留・乾燥等、さまざまな単位操作のスケールアップ技術に対応しています。