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化学分析・品質管理

化学分析・品質管理

化学製品に含まれる物質の成分や成分量を分析する技術

化学製品中の成分を測定する方法を検討し、成分の調査を行い、さらに各工業規格を満たしているかを調査・分析・監視することで、化学製品の品質管理を行う技術となります。
アウトソーシングテクノロジー(OSTech)では、さまざまな条件下で成分含有量を分析・管理することで、製品の高品質化を実現するエンジニアが在籍しています。

  • 蛍光分析(=Fluorescence Analysis)

    溶媒や粉体を容器に入れて光(紫外・可視光)を照射すると、容器内の物質は光を吸収することで励起されます。その後、物質が基底状態に戻る際に余分なエネルギーを光として放出します(放出された光=蛍光)。この蛍光を観測することで物質の成分を分析する方法を蛍光分析といいます。 蛍光分析を行うことで、溶媒や粉体の成分を高感度かつ高い選択性で、分析を行っています。

  • ICP発光分光法

    高周波誘導結合プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)を光源とする発光分光分析法です。溶液サンプルを霧状にしてアルゴンプラズマに導入することで、溶液中の元素が励起され、その後、基底状態に戻る際に放出される光を分光することで、スペクトル(光の波長)から元素の定性を求め、光の発光強度から元素濃度の定量分析を行います。 高性能な回折格子 (グレーティング) を用いることで、約75種類の元素を迅速に測定しています。

  • 質量分析法(MS:Mass Spectrometry)

    化学的に原子、分子、イオン等が数多く集まってできている化学物質をイオンの状態にし、その質量を測定することにより原子量/分子量、分子構造、存在量(濃度)、存在形態等を明らかにします。 質量分析法は医療や製薬、化学薬品等の研究開発分野で欠かせない技術となっています。

  • ガス・高速液体クロマトグラフィー

    【ガスクロマトフィー(GC:Gas Chromatography)】
    ガスクロマトグラフィーを行う装置は気体や液体(試料気化室の熱で気化する成分)を分析する装置です。 ガスクロマトグラフィーで分析できるものを選択し、装置にかけて分析を行ういます。また、分析結果をもとに考察や次の試験に向けた計画を組むことも行っています。

    【高速液体クロマトグラフィー(HPLC:High Performance Liquid Chromatography)】
    クロマトグラフ法の一種の手法として高速液体クロマトグラフィーがあります。 液体中の成分を固定相と移動相の相互作用の差を利用し分離・検出する手法であり、昨今ではHPLCよりもさらに高耐圧・高性能な超高速液体クロマトグラフィー(UHPLC:Ultra High Performance Liquid Chromatography)も普及し、分析時間が数分以下となる事例も数多く、当社は正確性の高い分析を実施しています。

  • X線回折法

    X線回折法(XRD:X-ray diffraction)とはX線が結晶格子で回折を示す現象を利用した分析法です。 金属材料やセラミック材料のほか高分子材料等の分析に対応しています。また、電池や触媒に使われる材料の解析や未知の試料を同定することも可能な分析法として実施しています。

  • SEM

    走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)を使用することで、ナノ~マイクロメートルサイズの形状や表面の凹凸を電子線の照射により可視化することができます。 ナノ粒子、マイクロ粒子、膜・基板表面、複合材料、ファイバー形状、空孔構造等を可視化することができ、微細な物質を立体的に把握することができます。 OSTechでは、このようなSEMを使用した観察を行っています。