ITエンジニアになるには?やめとけと言われる理由や未経験から始めるための近道を紹介!

ITエンジニアの仕事はWebサイトやWebアプリケーションを作ることで、継続して勉強する根気があれば未経験からでも目指すことができます。
一方で向いている人の特徴などがありますので、自分に合っている仕事なのか事前に確認しておくことも大切です。

そこで本記事ではITエンジニアの仕事に興味がある方へ向けて、ITエンジニアの仕事内容や年収、必要なスキルを紹介。あわせて一部の人から「やめとけ」と言われているのはなぜなのか、その理由や将来性、向いている人の特徴、高校生や未経験から独学で始められる学習方法などを解説していきます。

ITエンジニアの仕事に興味がある、手に職を付けたいという方は、ぜひ本記事を参考にしていってください。

【この記事を読むと分かること】

  • ・ITエンジニアがどういった仕事なのか
  • ・ITエンジニアがなぜ「やめとけ」と言われるのか
  • ・未経験からITエンジニアになる流れを掴む

目次

  1. ITエンジニアとは
  2. ITエンジニアはやめとけと言われる理由
  3. ITエンジニアの将来性はある?
  4. ITエンジニアに向いている人の特徴とは?
  5. ITエンジニアになるには未経験から何年必要?
  6. ITエンジニアになるには独学でも可能?
  7. 未経験からITエンジニアを目指すための学習法
  8. ITエンジニア未経験からのスタートは派遣社員が近道!
  9. ITエンジニアとして働きたい人と、人材にお困りの企業様をつなぐ

ITエンジニアとは

そもそもITエンジニアとはIT技術者全般を指し、システムやネットワークなどを設計・構築・運用します。

ITエンジニアと一口に言っても、システムエンジニア、ネットワークエンジニア、セキュリティエンジニアなど、担当する業務によって職種が分かれています。

IT業界やITエンジニアに興味が湧いている方は、ITエンジニアとはどういった仕事内容なのか、未経験から目指せる職種なのか、まず確認しておきたいのではないでしょうか。ここではITエンジニアの「仕事内容」「年収」「必要なスキル」について解説します。

仕事内容

ITエンジニアがWebサイトやWebアプリケーションを作るときを例にすると、以下の流れに沿って行います。

  • 1. 顧客との打ち合わせやプロジェクトの計画
  • 2. プログラミング
  • 3. 運用・保守

まずは、顧客がどのようなWebサービスを求めているのか、企業に必要なアプローチは何なのかをヒアリングして開発の計画を立てていきます。

ITエンジニアは設計図を基にプログラミングを行い、理想のWebサイトやWebアプリケーションを構築していきます。複雑なコーディングを繰り返し行うことで、システムを作り上げます。また、完成した後にも仕事があり、Webサービスを安定的に動かしていくために、設定変更や監視などの作業が必要となります。

年収

求人ボックスによると、ITエンジニアの正社員の平均年収は453万円、派遣社員(登録型)の平均時給は2,088円というデータが出ています。また、はたらこねっとによると、全国の派遣労働者(登録型)の平均時給は1,519円です。つまり、同じ派遣労働者の中でもITエンジニアは平均より569円も時給が高いといえます。

参考:求人ボックス給料ナビ|ITエンジニアの仕事の年収・時給・給料

参考:ディップ株式会社|はたらこねっとレポート番外編

ITエンジニアの時給が高いのは、業務の専門性が高いためです。専門性が高い分、企業側も優秀な人材を確保するのが難しく、高い給与で募集しています。つまり、ITエンジニアとして知識や経験が豊富であれば、さまざまな企業で活躍することができると考えられます。

また、ITエンジニアは新しい情報に敏感でありながら、働きながら勉強を続けなければなりません。働く企業や派遣会社などが勉強する環境を提供していると心強いです。

必要なスキル

ITエンジニアに必要な知識は、職種によって異なります。ただし、共通して役立つスキルは、次の4点があげられます。

  • プログラミングやITに関する知識
  • 論理的思考力
  • 地道にコツコツ取り組む力
  • コミュニケーション能力

IT業界での仕事は、最先端で派手なイメージを抱くことがあるかもしれませんが、決してそうではありません。
ITエンジニアは緻密で複雑なコードを組み合わせて、コツコツとWebサービスを作ることが仕事です。それゆえにパソコンに向かって地道にプログラミングに取り組める人が向いています。

ITエンジニアはやめとけと言われる理由

ITエンジニアは年収が高く魅力的な職種である一方で、「やめとけ」という声も耳にします。なぜネガティブな声が上がるのか、ここではITエンジニアはやめとけと言われる理由について、以下の5点を解説します。

  • (1)労働環境が過酷
  • (2)技術の進歩が速い
  • (3)評価が不透明
  • (4)コミュニケーションの負担
  • (5)キャリアの不安定さ

1点ずつ詳しく確認していきましょう。

(1)労働環境が過酷

ITエンジニアは労働環境が過酷で、長時間労働が重なってしまうことも多いです。
それゆえにプロジェクトの締め切り前に残業時間が増えてしまったり、トラブルが発生した際に深夜や休日の対応が求められたりする可能性があります。そのため、体力が乏しいと辛い仕事といえるかもしれません。

また他にも、納期のプレッシャーから精神的に重圧がかかってしまうことがあります。
プロジェクトで顧客が求める成果物を完成させるために、成果物の質の高さを求められたりプロジェクトの時間制限に追われたりする可能性があります。

顧客や上司からのプレッシャーが重く、納期に近付くとより重圧を感じてしまうこともあるでしょう。

(2)技術の進歩が速い

IT業界には新しい技術・ツールが次々と出てくるので、情報に敏感になり新しいものを試していく必要があります。
一度身に付けた技術は、数年も経てば古くなっている可能性があり、継続的なアップデートが必要です。もし古い技術のままで勉強を怠った場合には、ITエンジニアとしての市場価値が下がってしまいます。

ITエンジニアは新しい技術やツールの出現により、業務内容も時代に合わせて変化していきます。プロとして長く仕事を担っていくには勉強は必須といえるでしょう。

(3)評価が不透明

ITエンジニアの仕事はWebサイトやWebアプリケーションを作ることが中心であるため、企業の利益に直接関わることが少なく、個人の評価が不透明になりがちです。

そのため、最近ではチームのメンバー同士でフィードバックを行ったり、複数人が評価する仕組みである「360度評価」が取り入れられています。これによりITエンジニア職にも、評価の公平性に意識が向けられてきています。

ITエンジニアは評価の不透明さ以外にも、給料の格差を感じてしまうことがしばしばあります。同じITエンジニアの仕事でも、働く企業や業務内容によって給与が大きく異なることがあることも知っておくと良いでしょう。

(4)コミュニケーションの負担

ITエンジニアの仕事は黙々とパソコンに向き合うことだけではありません。
WebサイトやWebアプリケーションを作るためには、顧客との折衝やプレゼンを行う機会があります。特にプロジェクトの上流工程を担うシステムエンジニアやフルスタックエンジニア、プロジェクトマネージャーなどは、顧客との接点が多くあります。

それだけでなく、ITエンジニアはチームで仕事を進めるため、チームワーク力が必須です。チーム内での報連相やディスカッションなどは、プロジェクトを滞りなく進めていくためには欠かせません。

(5)キャリアの不安定さ

ITエンジニアの業務内容によっては、AIや自動化ツールに置き換えられる心配から、将来性に不安を覚える方もいるかもしれません。

正直、AIなどの便利なツールの普及に抗うことはできません。AIを味方につけてプログラミングに上手く活用できる人が、ITエンジニアとして長く活躍できるでしょう。

また、ITエンジニアを含む多くの業界では、若手の教育に力を入れる傾向があります。20代の場合、若くて順応性が高く将来性も高いため、自社で育てていきたい気持ちが強いのかもしれません。

さらに、教育面だけでなく、配属に関しても年齢を重ねるとポジションが限られる可能性もあります。

ITエンジニアの将来性はある?

結論から言うとITエンジニアは将来性が高い職種といえます。経済産業省のデータによると、IT人材不足は2030年には約79万人に拡大すると予測されています。

世の中のDX化はどんどん進み、多くの企業でWebサイトやWebアプリケーションを導入しています。それゆえにITエンジニアはこの先も需要が高く、技術力が高いITエンジニアは仕事に困る事はありません。

特にサイバーセキュリティ対策を講じる人材や、AI・ビッグデータを使いこなせる人材が大幅に不足するとされています。より将来性が高い職種に就きたい場合、セキュリティエンジニアやAIエンジニアなどを選択肢に入れてみてください。

参考:経済産業省商務情報政策局情報処理振興課|IT分野について

AIによってITエンジニアの仕事が奪われるといった懸念がありますが、過度に心配する必要はありません。

現状プログラミングにAIを活用しても、最終チェックには人間の目が必要とされています。新しい技術を柔軟に取り入れながら、時代に即したITエンジニアに変化していくことで、どの時代でも活躍することができます。

ITエンジニアに向いている人の特徴とは?

ITエンジニアに向いている人の特徴は、以下が一例です。

  • 新しいツールはすぐに試してみたい人
  • 作業効率を追求できる人
  • コツコツ勉強するのが好きな人
  • 几帳面な人
  • 体力に自信がある人

ITエンジニアは、Excelでマクロを使って業務を自動化するなど、業務効率化を行う仕事があります。そのため、作業効率を追求する性質があれば、働いている企業から評価されやすくなります。

また、他の人が読みやすいコードが打てる几帳面さも求められます。

さらに、プロジェクトの佳境であっても、パフォーマンスを維持できる体力が必要です。
特に、長時間の作業や緊急対応が求められる場合もあるため、体力と集中力を保つことが重要になります。

ITエンジニアになるには未経験から何年必要?

未経験からコツコツ勉強すれば、ITエンジニアになることができます。ただ年齢によって目指す方法や必要な年月は大きく異なり、それぞれのキャリアの流れを事前に把握しておくことが大切です。

ここからはITエンジニアになれるかどうか、「高校生」と「40代」の大きく異なる立場からそれぞれ解説します。

高校生からITエンジニアになれる?

高校生から学習を始めると、ITエンジニアの土台が作れます。大学を卒業した後に、ITエンジニアになるのが一般的ですが、中には高卒でITエンジニアになる人もいます。またごく少数にはなりますが、高校生の段階でITエンジニアとして仕事をしている逸材も存在します。

ITエンジニアになるために高校生の段階でできることは、まずは色々な技術に触れてみることです。まずはHTMLやCSSから学習を始め、Webサイトを作ってみましょう。学習サイトや図書館の書籍を用いて、無料範囲から始めましょう。学習内容を段々とレベルアップさせていき、最終的に資格取得を目指すと就職活動にも役立ちます。

ITエンジニアを目指すために必要な学科や大学

将来ITエンジニア職に就くために情報学部や理工学部に進むと、より専門的な知識が学べます。大学ではコンピューターの動作原理やネットワークの理論など幅広い知識を習得可能です。

ただし、近年では、ITエンジニアは理系出身者が減っているようです。ヒューマンリソシアのデータによると、2023年の新卒就職者の中で、理系出身者は38.2%と年々減少し、逆に文系を含む理系以外の出身者が増えています。これは、文系出身者であっても、ITエンジニアを目指せる環境が増えているからだと考えられます。

参考:ヒューマンリソシア|ITエンジニアへの就職動向レポート

どの大学がIT企業に強いですか?

「Yahoo」「楽天グループ」「サイバーエージェント」「ディー・エヌ・エー」の4大インターネット会社の採用数が多い大学は、以下の通りです。

ヤフー(LINEヤフー) 楽天グループ サイバーエージェント ディー・エヌ・エー(DeNA)
1位 筑波大学 早稲田大学 早稲田大学 京都大学
2位 東京大学、早稲田大学 慶應義塾大学 慶應義塾大学 筑波大学、慶応義塾大学、早稲田大学
3位 上智大学 明治大学
4位 大阪大学 東京大学 立教大学
5位 明治大学 青山学院大学 関西学院大学 東京大学、大阪大学

参考:ダイヤモンド|4大インターネット会社「採用大学」ランキング2023最新版【全10位・完全版】

著名なインターネット企業は、メタバースやブロックチェーン技術を積極的に活用しています。それゆえに、優秀な人材を求めていて、難関大学出身者が多数在籍しています。

40代からITエンジニアになれる?

40代からITエンジニアになれる可能性はありますが、決して簡単ではありません。未経験の職種へ転職する場合、若手の方が有利に働くためです。

40代での転職の場合、じっくり学ぶというよりも早く転職を決めたい所なので、プログラミングスクールや転職エージェントの利用をおすすめします。そして、これまで積み上げてきた他業界での経験をアピールできると、ITエンジニア転職も成功しやすいでしょう。

ただ、ITエンジニアに転職してすぐは、年収が下がってしまう可能性が高いことを把握しておきましょう。

ITエンジニアになるには独学でも可能?

ITエンジニアは独学でも目指すことができます。Webサイトや書籍を用いて、知識を習得したら早めにアウトプットに取り組みましょう。

そして、毎日コツコツ学ぶ習慣を身に付けることも重要です。
IT業界やITエンジニアの概要を学ぶなら、ITパスポートや基礎情報技術者の資格取得を目指すのもおすすめです。

プログラミング学習の挫折率は9割と言われています。
特に独学の場合、学習のモチベーションを維持するのが難しいです。
常に目標を決めて学んだりSNSで仲間とつながったりと工夫することが大切です。

未経験からITエンジニアを目指すための学習法

未経験からITエンジニアを目指す場合、まずは色々なプログラミング言語に触れてみましょう。何を作れるようになりたいのか、どのようなエンジニアを目指したいのかを明確にして、学ぶプログラミング言語を決めると失敗しません。

大手プログラミングスクール「SAMURAI ENGINEER」によると、エンジニアになるまでの学習期間は平均17ヶ月とされています。
さらに1日の平均学習時間は4時間24分とされています。

学習期間や学習時間は決して短くはないため、好きでないと続けられない仕事といえるかもしれません。

参考:PR TIMES|SAMURAI ENGINEER

ITエンジニア未経験からのスタートは派遣社員が近道!

ITエンジニア未経験であれば派遣社員からスタートするのもひとつの手です。
派遣社員は正社員よりも採用されやすく、新しくキャリアを始めるのにピッタリの雇用形態です。IT業界はプロジェクト単位で人員を確保しているので、派遣社員が歓迎される機会が多いため、未経験から始める場合は近道となる可能性が高くなります。

また、雇用期間が定まっていない派遣社員は、さまざまな職場を経験できる魅力があります。色々なメンバーや数多くの技術と関わることで、経験値アップにつながります。他にも週3日勤務や時短勤務など働く時間を選べる点も魅力です。副業や家事・育児と両立することが可能です。

ITエンジニアとして働きたい人と、人材にお困りの企業様をつなぐ

未経験からITエンジニアになることは可能です。
IT業界は人材不足が心配されていて、特にAIやビッグデータを扱えるとより市場価値が高くなります。

また、コツコツ勉強を続けられることや、作業効率を追求できること、プロジェクトの多忙さに耐えられる体力などがある人は、ITエンジニアに一歩近い人物像といえます。
本記事を参考に、ぜひITエンジニアのキャリアを選択肢に入れてみてください。

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