派遣社員は履歴書にどう書く?職歴は書かないの?派遣社員のための正しい履歴書の書き方ガイド
2024.10.10
派遣社員としての経歴を履歴書にどう書けばいいのか悩んでいませんか?派遣社員は様々な企業で働く機会が多く、短期間でスキルアップできるメリットがあります。しかし、その分履歴書にどこまで記載すれば良いのか迷うことも多いでしょう。
派遣社員としてうまくまとまった履歴書を書くには、働いてきた中での成果や実績を整理しつつ、派遣社員ならではのルールに従って書き進める必要があります。
そこでこの記事では、派遣社員の履歴書の正しい書き方や注意点について解説します。
「過去に派遣社員歴があり転職を望んでいる」「派遣社員としての経歴の書き方に迷っている」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事を読むと分かること】
- ・履歴書の基本的な書き方とテクニック
- ・派遣元と派遣先の履歴書への書き分け
- ・短期の派遣先が多い方が経歴をうまく書く方法
目次
派遣社員は履歴書にどう書く?
直接雇用である正社員と比べて、雇用形態の異なる派遣社員は履歴書の書き方が複雑になることがあります。
派遣社員は「派遣元」である派遣会社と、「派遣先」である勤務先企業の2つを書く必要があります。さらに、多くの勤務先企業を経験している場合、全て詳しく書くべきなのか、採用の悪影響にならないのかなど混乱してしまうことでしょう。
「短期間だけ働いていた場合はどのように書くべきなのだろう?」「同じ派遣会社から複数の企業を紹介されて働いていた場合はどうすればいいのだろう?」
といったように、さまざまな働き方が可能な派遣社員は履歴書の書き方に迷う場面が増えているのではないでしょうか。
履歴書に派遣社員歴は書かないの?
そもそも「派遣社員は職歴になるのかな」「履歴書に派遣社員として働いた経歴は書くべきなのかな」と混乱してしまうかもしれません。
結論から言うと、派遣社員として働いた経歴は、職歴として履歴書に書くことがマナーとされています。
正社員に限らず派遣社員や契約社員であっても立派な職歴であり、履歴書に書き記せばキャリア経験としてアピールすることができるでしょう。
ただし、正社員として働いた経験がある場合、そちらを優先して履歴書や職務経歴書へ記入しましょう。
理由としては、企業は正社員歴を重点的にチェックする傾向にあり、正社員の方が腰を据えて仕事に取り組んでいたり、仕事を任される幅や深さがある印象を与えることが多いためです。もし、履歴書の経歴を書くスペースが限られている場合、派遣社員は端的に経歴を書きつつ、正社員の方に比重を置くと良いでしょう。
派遣社員のための正しい履歴書の書き方とは
派遣社員の経歴も履歴書に書く必要があることが分かった所で、具体的にどのように書いていくべきなのか、次の悩みが湧いてくるものです。ここからは派遣社員の履歴書の正しい書き方について、以下の4点から解説します。
- (1)守秘義務がある場合の書き方
- (2)「派遣元」と「派遣先」の書き方
- (3)複数の派遣先がある場合の書き方
- (4)短期の派遣期間が多い場合の書き方
ぜひ自分の職歴を整理しながらご確認ください。
(1)守秘義務がある場合の書き方
実際に働いていた派遣先の企業によっては、履歴書に社名や業務内容の明記を禁止する「守秘義務」を定めていることがあります。
「守秘義務」を定める理由として、新しいプロジェクトや商品開発の情報が漏れてしまうと、企業の不利益につながってしまう可能性があるからです。
派遣先である企業と派遣会社が「秘密保持契約」を結んでいる場合、履歴書に社名や業務内容などの情報を書き記すことはできません。履歴書へ職歴を記入する前に、派遣先の企業との契約内容を確認したり、派遣会社へ確認したりすることが大切です。
もし、秘密保持契約を結んでいる場合、履歴書には「某商品メーカー」「某IT会社」のように社名を伏せた上で「社名および業務内容は、守秘義務のため記載できません」と明記しましょう。
(2)「派遣元」と「派遣先」の書き方
派遣社員として働いていた場合、履歴書には派遣会社である「派遣元」と、実際に働く企業である「派遣先」の両方を記載しましょう。派遣社員は雇用契約を結ぶ企業と実際に働く企業が異なるため、2つ共書く必要があります。
履歴書には以下のように書くと分かりやすいです。
年 | 月 | 職歴 |
---|---|---|
令和× | × | 株式会社××(派遣元である派遣会社名)に登録 |
令和× | × | 株式会社×× ××部(派遣先である企業・部署名)にて勤務 |
令和× | × | 営業事務、顧客管理を担当 |
令和× | × | 派遣期間満了につき退職 |
「どの派遣会社へ登録していたのか」「どの企業で働いていたのか」また「どのような業務内容を担っていたのか」を確実に書き記しましょう。
もしスペースに余裕があればどのような実績を積んだのか詳細に書けば、アピールに効果的です。
(3)複数の派遣先がある場合の書き方
1つの派遣会社で、複数の派遣先企業を経験した場合、履歴書は派遣先ごとに詳細を記入しましょう。
書き方の一例は、以下の通りです。
年 | 月 | 職歴 |
---|---|---|
令和× | × | 株式会社××(派遣元である派遣会社名)に登録 |
令和× | × | 株式会社×× ××部(派遣先である企業・部署名)にて一般事務として勤務(令和×年×月から令和×年×月まで) |
令和× | × | 株式会社×× ××部(派遣先である企業・部署名)にて貿易事務として勤務(令和×年×月から令和×年×月まで) |
令和× | × | 株式会社×× ××部(派遣先である企業・部署名)にて営業事務として勤務(令和×年×月から令和×年×月まで) |
令和× | × | 派遣期間満了につき退職 |
「どの派遣会社へ登録していたのか」を書いた後、「どの企業で働いていたのか」を順次書いていきます。またそれぞれ「どれだけの期間働いていたのか」を書くことを忘れずに。
(4)短期の派遣期間が多い場合の書き方
短期や単発で派遣社員としての経験を積んだ場合、履歴書には詳細を書く必要はありません。
ただし職歴の空白期間があると悪い印象となってしまうので、まとめて記入することをおすすめします。
年 | 月 | 職歴 |
---|---|---|
令和× | × | 株式会社××(派遣元である派遣会社名)に登録 |
令和× | × | 株式会社××にて、短期のイベントスタッフ、事務職などを経験 |
現在に至る |
履歴書には簡単に書いておき、職歴や実績などの詳細は職務経歴書に書きましょう。
短期間であっても自分のキャリアに活きた職歴や、アピールできる経験をピックアップして履歴書・職務経歴書に書くことが大切です。細部までこだわりを持って書き進めていきましょう。
派遣社員の職歴の書き方の注意点
派遣社員の履歴書は、職歴の部分についても正社員より複雑になってしまう可能性があります。書き方の注意点やポイントを掴み、正しく職歴を伝えていきましょう。
そこでここからは派遣社員の職歴の書き方の注意点について、以下の3点を解説します。
- (1)具体的な業務内容を書く
- (2)成果や実績を強調する
- (3)派遣期間は正確に記入する
1つずつ詳しく確認していきましょう。
(1)具体的な業務内容を書く
派遣社員としての職歴を履歴書に書く際、具体的な業務内容を書くことが大切です。具体的に書く際には派遣での業務内容が、応募先企業で活かせる経験であることを重点的にアピールしましょう。
ただし、履歴書のスペースは限られているので、正社員での経歴を優先的に書くことが重要です。派遣社員としての業務内容を詳しく書こうとすると、履歴書が読みづらくなってしまいます。具体的な業務内容を短い文章にまとめるように心掛け、詳しい業務内容は職務経歴書に書きましょう。
(2)成果や実績を強調する
派遣社員が履歴書を書く際、成果や実績を強調することも大切です。
派遣社員として働いた中で得た成果や実績は、新しく応募する企業でのアピール材料になります。
一度、派遣社員として働いてきた期間を振り返り、応募先企業で活かせる経験やアピールできる成果・実績があるのか整理しましょう。応募先企業で活きる成果や実績を強調すれば、採用に一歩近づきます。
もし、派遣社員として短期間で複数の企業で働いている場合、全ての経歴を詳しく書く必要はありません。
(3)派遣期間は正確に記入する
履歴書を書く際、派遣社員として働いていた期間は正確に記入しましょう。
漏れや抜けがあると履歴書の信頼度が下がり、他の箇所もいい加減に書いているのかと疑われてしまうかもしれません。特に入社日や勤務期間、退職日などは正確に記入し、分かりにくい表現は避けることが大切です。
履歴書は例えば以下のように記入しましょう。
年 | 月 | 職歴 |
---|---|---|
令和× | × | 株式会社××(派遣元である派遣会社名)に登録 |
株式会社×× ××部(派遣先である企業・部署名)にて一般事務として勤務(令和×年×月から令和×年×月まで) | ||
令和× | × | 派遣期間満了につき退職 |
例え短期間であっても派遣社員として就業した期間は、欠かさず履歴書に書くことが重要です。
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派遣社員として働いてきた経歴は、履歴書に全て記入することが大切です。
派遣社員特有の履歴書の書き方や注意点に気を付けて、採用担当者の立場に立った、分かりやすい書類作りを心掛けることが重要です。
もし、これから新しいキャリアを探す方は、当社アウトソーシングテクノロジーへの入社を、ぜひ選択肢に入れてみてください。
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