派遣社員のメリット・デメリットとは?人気なのはなぜ?派遣を選んだ理由を詳しく紹介

2020年に施行された「同一労働同一賃金」により、正社員と派遣社員の待遇差は埋められつつあります。ゆえに派遣社員に興味を持つ方は増えているのではないでしょうか。

派遣社員として働く場合、メリット・デメリットの両方を把握し、一人ひとりの希望のキャリアや生活環境に合わせた働き方を見つけることが大切です。事前に自分自身との相性を確認しておけば、途中でギャップに苦しむことは少なくなります。

そこで本記事では、派遣社員のメリット・デメリットや人気の理由について整理していきます。派遣社員に興味が湧いている方や今後のキャリアに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

【この記事を読むと分かること】

  • ・派遣社員のメリットとデメリット
  • ・自分が派遣社員に合っているのか
  • ・派遣社員が人気の理由

目次

  1. 派遣社員が人気なのはなぜ?メリット・デメリットで詳しく解説
  2. 派遣社員で働くメリットとは
  3. 派遣社員で働くデメリットとは
  4. 派遣社員が人気なのはなぜ?派遣市場が右肩上がりな理由とは
  5. 派遣社員を選ぶなら全国に54拠点のあるアウトソーシングテクノロジーへ

派遣社員が人気なのはなぜ?メリット・デメリットで詳しく解説

そもそも派遣社員としての働き方は、少しずつ人気が上昇しているのをご存じでしょうか。一般社団法人日本人材派遣協会によると、2024年の派遣社員の実稼働者総数は約425,000人で、前年比103.2%となっており、前年同期と⽐べて13,080⼈増加しています。

出典:一般社団法人日本人材派遣協会|労働者派遣事業統計調査

ではなぜ派遣社員という働き方は、人気が高くなっているのでしょうか。ここからは派遣社員で働くメリット・デメリットから人気の理由を考えていきましょう。

派遣社員で働くメリットとは

まずは派遣社員として働くメリットを紹介していきます。
一般社団法人日本人材派遣協会が現在派遣で働いている方および過去3年未満の間に派遣で働いていたことがある方に対して調査した「派遣で働く理由」から一部をピックアップして、以下の6点を整理していきます。

  • 働く時間や時間帯を選びやすい
  • 多様な職場経験ができる
  • スキルや知識を幅広く習得できる
  • 経験や知識、技能で高い報酬を得られる
  • キャリアチェンジしやすい
  • すぐ仕事に就ける可能性が高い

自分の理想のキャリアや生活環境に合う内容なのか、1つずつ確認していきましょう。

出典:一般社団法人日本人材派遣協会|派遣社員WEBアンケート調査結果 2021年度

働く時間や時間帯を選びやすい

派遣社員は正社員と比べると、働く時間や時間帯を選びやすい点が魅力です。

希望の労働時間と、都合に合う時間に働く求人を選ぶことができるので、自分のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が実現します。さらに派遣会社と派遣先企業に相談し承認された場合、決められた勤務時間から時間を短縮して働くことも可能です。

また派遣社員は残業や休日出勤を強いられることがないので、プライベートを大切にできます。資格の勉強に時間を費やしたり、旅行に行ったり。また時間的に余裕が持てるので、家事や子育てと両立しやすくなります。

多様な職場経験ができる

派遣社員として働いていると、多様な職場を経験できます。

正社員として雇用されるのが難しい大手企業や有名企業であっても、派遣社員としてなら採用されやすいです。貴重な経験を積むことができ、うまくいけば正社員登用を目指すこともできるでしょう。

また派遣社員は雇用期間が決まっているため、複数の業界に気軽に足を踏み入れることができます。興味のある業界や職種にいくつか挑戦してみることで、自分の天職を見つけられるかもしれません。

スキルや知識を幅広く習得できる

派遣社員としてさまざまな職場環境で経験を積めば、スキルや知識を幅広く習得できます。

有期雇用の派遣社員は契約期間が定められているため、1つの職場で長く働き続けることができません。ゆえに必然的に多様な業界・業種、また複数の企業・部署で仕事を経験することになるのです。
いろいろなスキルや知識を実務で身に付け、知識が豊富なビジネスパーソンになれるでしょう。

経験や知識、技能で高い報酬を得られる

派遣社員は経験や知識、技能によっては、高い報酬を得られる可能性があります。

派遣社員は今までの経験や個人が持つ知識・技能が時給に反映しやすく、高いスキルを保持する方は高時給が期待できます。

さらに難易度の高い業務を任される場合、時給交渉ができるケースもあります。

他にも派遣社員は、契約社員やパートと比べて時給が高い点も魅力です。少ない労働時間で高い報酬が得られるため、無理なく働き続けることができます。

キャリアチェンジしやすい

派遣社員は正社員と比べて、キャリアチェンジしやすいメリットがあります。

正社員よりも希望の企業で働くハードルが低いため、興味のある業界・職種へのキャリアを始めやすいです。派遣社員は契約期間が定められているため、短期間だけその業界・業種に挑戦もできます。

腰を据えてその業界で働くことを最初から決めずに、身軽に新しい分野に踏み出せます。

他にも派遣社員は、派遣会社の担当者からアドバイスを受けられるので、一緒に新しいキャリアを見つけることも可能です。思いもよらない業界で働くきっかけになるかもしれません。

すぐ仕事に就ける可能性が高い

派遣社員はすぐに仕事に就ける可能性が高い点が魅力です。

派遣先企業による選考は禁止されているため、よほどのことがない限り非採用になることはありません。

選考の禁止は労働派遣法によって明確に定められていて、派遣先企業は必ずルールを守らなければなりません。つまり選考などによる待ち時間が発生することがなく、業務開始までスムーズにスケジュールが進みます。

早ければ数日から数週間後には業務がスタートするので、すぐに収入を得たい方に適しています。

派遣社員で働くデメリットとは

続いて派遣社員として働くデメリットを、以下の6点から紹介します。

  • 雇用の安定性
  • キャリアアップの難しさ
  • 福利厚生の違い
  • ボーナスの不確実性
  • 社会的信用
  • 年金の不安

メリットだけでなくデメリットも事前に確認し、納得した上で派遣社員として働くことをおすすめします。

雇用の安定性

派遣社員は、雇用の安定性に欠けているとも捉えられます。

派遣社員が同じ部署や事業所で働き続けられる期間は、基本的に最大3年間と決まっています。3年経った後は、他の派遣先企業を探したり、別の部署で働いたりする道があります。

他にも直接雇用である正社員や契約社員を目指したり、同じ派遣社員でも雇用期間の定めがない「無期雇用」に転換したりと、キャリアの選択肢はさまざまです。

しかしどの道も、希望すればスムーズに就けるポジションとは言えません。ゆえに同じ職場で長く働き続けたいと考える方には、デメリットとも言えるでしょう。

キャリアアップの難しさ

派遣社員はキャリアアップが難しい点がデメリットです。
派遣社員は派遣先企業からの指示に従って仕事を行うので、責任のある仕事を任せてもらえる機会は少なくなります。派遣先企業では、自社で長く働いてくれる正社員の教育に力を入れる傾向にあり、業務範囲に関しても限定的になってしまうのかもしれません。

他にも派遣社員として働いた後、必ず正社員登用が出来るとは限りません。
例え優秀な人材であっても、タイミングによっては正社員登用の枠がないこともあります。しかし企業によっては、正社員登用前提の求人を掲載しています。派遣社員から正社員を目指したい方は、最初からそういった好条件の求人を探すとスムーズです。

福利厚生の違い

派遣社員は正社員と比べると、福利厚生が充実していない可能性があります。
派遣社員が受けられるのは「派遣会社の福利厚生」であって、決して「派遣先企業の福利厚生」ではありません。

派遣先企業が大手企業や有名企業であっても、福利厚生の面で恩恵を受けられるわけではないので、事前に把握しておきましょう。

しかし2020年に「同一労働同一賃金」が改正されて以来、派遣社員が働く環境は整ってきています。派遣社員であっても社会保険、交通費支給、有給休暇、育休、健康診断などの利用が可能です。詳しいルールはそれぞれの派遣会社にて確認してみてください。

ボーナスの不確実性

ボーナスを受け取ることができる派遣社員は、条件に合う一定数の人に限られます。一般的に無期雇用派遣として契約する場合、ボーナスが出るケースがあります。また正社員登用が前提の「紹介予定派遣」の場合、正社員になった後ボーナスが受け取れる可能性があります。

ただし両者とも派遣会社や派遣先企業のルールによって異なるので、事前に確認が必須です。
派遣社員は契約社員やパートと比べて、高い時給設定となっています。ボーナスに該当する賃金が時給に含まれていると言われているので、賞与として改めて受け取れる可能性は低いといえます。

社会的信用

派遣社員は社会的信用を得にくいデメリットがあります。
もし住宅や自動車を購入したいタイミングで、ローンが通りにくくなる可能性があるのです。ただローンの審査は雇用形態だけで判断される訳ではなく、勤続年数や年収、過去の借り入れの返済履歴などが複合的に判断されます。

少しでもローンを通りやすくするには、正社員として働くことをおすすめします。

年金の不安

派遣社員は将来受け取る年金額が、正社員と比べて少なくなる可能性があります。
厚生年金は正社員と給料が同じであれば、同じように受け取ることができます。しかし年収は派遣社員の方が低いことが多く、将来の年金額にも少なからず影響します。

もし将来の年金額に不安がある方は、個人型確定拠出年金のiDeCoや個人年金などで将来に備えてはいかがでしょうか。

派遣社員が人気なのはなぜ?派遣市場が右肩上がりな理由とは

派遣社員はデメリットもあるものの人気が高く、市場規模は年々上昇しています。

一般社団法人日本人材派遣協会によると、派遣市場の2020年度の年間売上高の合計は8兆6,209億円と莫大(ばくだい)な規模となっています。

出典:一般社団法人日本人材派遣

派遣社員として働く理由を見てみると「働く時間や時間帯を選べるため」「勤務地を選べるため」「すぐに仕事に就けるため」というように正社員にはない点に魅力を感じている方が多くいます。

参考:一般社団法人日本人材派遣協会|派遣社員WEBアンケート調査結果 2021年度

また派遣市場が右肩上がりである一つの理由には、年々派遣社員の働く環境が整えられている点があります。

2018年には教育訓練の環境を整えた「キャリアアップ措置」、2020年には正社員と派遣社員との間の「不合理な待遇の格差」を失くす「同一労働同一賃金」が制定されており、派遣社員がより働きやすくなるような環境作りが年々行われています。

こういった今までの経緯から、この先も派遣社員が働く環境は、徐々に整備されていくことが期待できます。

派遣社員を選ぶなら全国に54拠点のあるアウトソーシングテクノロジーへ

派遣社員として働く場合、賃金やローン、年金に対する不安やキャリアアップの難しさが考えられます。しかし、働く時間帯や勤務場所を自由に選べることや、多様な職場を経験できる点は大きなメリットです。これにより、自分のライフスタイルに合った柔軟な働き方ができ、新しいスキルや知識を得るチャンスが広がります。派遣社員が働きやすくなる環境も年々整えられていますので、自分の生活環境やキャリアプランに合わせて、最適な選択を心掛けましょう。

当社アウトソーシングテクノロジーでは正社員雇用での派遣となり、401k制度やその他福利厚生も充実しています。

もし「派遣社員として働きたい」「派遣社員に興味がある」と感じた方は、当社での働き方もぜひ検討してみてください。

営業所は全国に54拠点、取引社数は4,800社と全国各地にたくさんの仕事を取りそろえています。まずは気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

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