派遣社員はボーナスのイメージが曖昧で、自分が受け取れるかどうか不安を感じられる方も少なくないのではないでしょうか。
派遣社員のボーナス事情を具体的に知っておくことで、派遣社員として働くことへのイメージがわきやすいかもしれません。
この記事では、派遣社員がそもそもボーナスをもらえるのか?といった疑問に応え、派遣社員にボーナスが支給される仕組みを紹介。さらにボーナスが支給される仕組みや、ボーナスが支給される場合の平均額や条件、さらには支給がない場合の対策など、もらえるケースや金額の目安、派遣会社の選び方まで詳しくお伝えします。
【この記事を読むと分かること】
- ・派遣社員のボーナス支給有無
- ・ボーナスが支給される派遣会社の探し方
- ・正社員と派遣社員のボーナスの違い
「ボーナスがあれば派遣雇用を検討したい」「正社員から派遣社員になりたい」と考えている方は、本記事をぜひ参考にしてみてください。
目次
派遣社員ってボーナスはもらえる?
派遣社員はボーナスがもらえるのか、結論から言うと正社員のようにまとまった金額のボーナスを受け取れるケースは多くありません。
派遣社員はボーナスが支給されないことが多い一方で、一般的にアルバイトやパートと比べて時給が高い傾向があります。
そのため、場合によっては、ボーナスが時給に反映されていると考えることもできます。
派遣社員として働く際には、時給や勤務条件を確認し、総合的に収入面を検討することが重要です。
派遣社員にボーナスが支給される仕組み
派遣社員へボーナスが支給される時は、どのような条件で実施されるのでしょうか。
ここでは派遣社員へのボーナス支給の仕組みを、以下の2点から解説します。
- 派遣先からの報奨金をボーナスとして還元
- 契約に基づいたボーナス支給
1点ずつ確認していきましょう。
派遣先からの報奨金をボーナスとして還元
派遣先企業からの報奨金を、ボーナスとして受け取れる可能性があります。
個人の営業成績や企業の業績によって、企業が派遣社員にも報奨金を支払ってくれることがあります。派遣先企業と派遣会社の相談により支給が決定します。
例えば過去に交通費の支給が義務化されていなかった時、交通費を報奨金として支給していた企業などもあるようです。
また、ボーナスの有無や金額は、営業成績や企業の業績による可能性があります。同額を安定して受け取れるとは限らないことを把握しておきましょう。
契約に基づいたボーナス支給
派遣会社との契約内容によっては、最初からボーナスの支給が決まっている可能性があります。同一賃金同一労働の適用により、雇用形態によって賃金の差を出すことが認められなくなったことが理由のひとつです。
派遣会社や派遣先企業と契約を結ぶ前に、ボーナスの有無を確認しておくことが大切です。
派遣社員のボーナスの平均額は?
派遣社員のボーナス平均額は月給の1ヶ月分という声があります。正確なデータは公表されていないので、参考程度にしておきましょう。
派遣社員のボーナスは派遣会社や派遣先企業、雇用形態、勤務地域などによって大きく異なります。さらに支給している派遣会社が少ないため、データが取りにくいのかもしれません。
派遣社員は正社員と比べると、ボーナス支給額は少ない傾向にあります。そもそも正社員を含む一般的なボーナスの計算方法は「職種別の基準値×能力・経験調整指数×地域指数」とされていて、職種や能力、地域によって金額が変わってきます。
専門職に就いていたり能力・経験値が高かったりする派遣社員は、給与が優遇される仕組みとなっています。
派遣社員がボーナスを支給されない場合の対策
派遣社員はボーナスが支給されないケースが多いため、モチベーションの維持や給与と折り合いをつけるのに悩む方がいるかもしれません。
そこで、ここからはボーナスが支給されない場合の対策として、次の3点を解説します。
- 給与交渉
- 福利厚生の利用
- 昇給を目指す
自分に合いそうな方法があるのか、ぜひご一読ください。
給与交渉
給与交渉はキリの良いタイミングで行えば、時給を上げられるかもしれません。ボーナスが受け取れなくても時給が上がれば、結果的に年収アップにつながります。
時給アップの交渉を行う場合、前提として給与を支払う派遣会社が納得する必要があります。例えば「契約前に顔を合わせながら交渉する」「契約更新時に業務内容と合わせて交渉してみる」などの方法があります。契約に関してキリの良いタイミングであれば、交渉の話を打ち出しやすくなります。
さらに、契約時や契約更新のタイミング以外にも「契約書に記されている以上の業務を任されている」「派遣先企業に欠かせない存在になっている」などの理由があると、時給アップの交渉の材料にしやすくなります。
派遣会社の担当者と上手くコミュニケーションを取りながら、慎重に行うことが重要です。
福利厚生の利用
派遣会社はボーナス支給がされていないケースが多いため、他の福利厚生をメリットとして登録を決めるのもひとつの手です。
ボーナスの有無以外にも各種手当や研修制度、福利厚生などの手厚さは派遣会社によってそれぞれ異なります。例えば時給が高いと結果的に給与が高くなったり、また研修制度が整ったりしていると教材費や時間を捻出する必要がなくなります。
複数の派遣会社の情報収集を行い比較した上で、最も自分に合う派遣会社を選ぶことが重要です。
昇給を目指す
ボーナス支給がない場合、派遣先企業での評価を上げて昇給を目指す選択肢があります。現状のスキルや経験で上を目指すのではなく、技術を高めて派遣会社や派遣先企業から高い評価を得ることで給与アップを目指す方法です。
例えば専門職の場合、業務に直結する資格を取得すれば時給アップが望めます。またさまざまな企業で経験を積んでいれば、そのスキルが評価されて時給アップにつながる可能性があります。派遣社員は正社員と比較して、数多くの企業での業務が経験できるメリットがあります。多種多様な企業で経験値を上げるには、もってこいの雇用形態といえるかもしれません。
正社員と派遣社員のボーナスの違い
正社員のボーナスは企業の業績や労働者の評価などで、支給の有無や金額が左右されます。厚生労働省によるとボーナスの支給が決定している企業は90.9%で、ほとんどの企業がボーナスを支給していることが分かります。
一方で、派遣社員はボーナスが支給されることが少ないですが、契約時に受給金額が決まっていることが多いため、業績によって受給額が下がることは少ないです。
また時給が下がることも少ないので、全体の給与が突然下がるというケースは考えにくいでしょう。元々ボーナスの支給がない可能性はあるものの、想定通りの給与が受け取れる点は魅力といえるかもしれません。
派遣社員は登録する派遣会社によって、ボーナスが支給される可能性があります。ただ支給される可能性は低いため、事前に派遣会社の公式サイトなどから情報収集しておくことが大切です。
派遣会社の評価をボーナスの有無に限定せず、各種手当、時給、研修制度などが整っているのか、自分の希望に沿った働き方が可能なのかを重視して、派遣会社を選ぶことも検討しましょう。
【ボーナスが出る派遣会社とは?】ボーナスが出る派遣会社の特徴
派遣社員であっても、月給と別でボーナスを受け取ることができるケースもあります。正社員のようにボーナスが受け取れると、派遣社員として働くメリットはより感じやすくなるのではないでしょうか。
ボーナスが出る派遣会社には特徴がありますので、確認していきましょう。
ここからは、ボーナスが支給される傾向にある派遣会社の特徴を、次の2点から解説します。
- 直接雇用に近い待遇を提供している
- 特定の職種やスキルに特化した派遣会社
これらの条件に当てはまればボーナスが支給される可能性があるので、参考程度にご確認ください。
直接雇用に近い待遇を提供している
派遣会社が直接雇用に近い待遇を提供している場合、ボーナスを支給していることがあります。
各種手当や休暇制度、福利厚生といった労働環境が整っていると、ボーナスも支給しているケースが多いでしょう。派遣社員に長期的な勤務を促すことを目的として、派遣会社はさまざまな制度を整えていることがあります。
特に派遣会社と、労働期間の定めがない「無期雇用契約」を結んだ場合、ボーナスも支給される傾向にあります。無期雇用契約を結ぶと「派遣会社の正社員」という雇用形態になります。それゆえに派遣会社がねぎらいの気持ちを込めて、ボーナスを支給することがあるのです。
ただし、ボーナスは正社員であっても確約されていることはなく、企業の業績によって支給の有無や支給金額が変わってきます。過去の支給実績は参考程度に留めておくと良いかもしれません。
特定の職種やスキルに特化した派遣会社
ITエンジニアや医療関連の職種など専門分野に特化した派遣会社の場合、ボーナスが支給される可能性があります。
専門技術を要するポジションの場合、派遣会社としても優秀な派遣社員は確保しておきたいのが本音です。派遣社員はボーナスが受け取れて、派遣会社は長く働いてもらえるメリットがあり、派遣社員と派遣会社はお互いに利益のある関係といえるかもしれません。
労働者がせっかく磨いてきた専門スキルを活かして働くので、ボーナスの他にも各種手当や福利厚生をはじめとする待遇が良いのか、事前に確認しておきましょう。
【ボーナスが出る派遣会社とは?】ボーナスが出る派遣会社の探し方
ここからは、ボーナスが出る派遣会社の探し方のポイントを、以下の3点から紹介していきます。
- 派遣会社のホームページや求人情報を確認
- 待遇に関する質問を直接問い合わせる
- 派遣会社の口コミサイトや評判をチェック
派遣会社の探し方のコツをおさえて、高い給料で働ける環境を探しましょう。
派遣会社のホームページや求人情報を確認
派遣会社や派遣先企業によっては、ホームページや求人情報に、ボーナスの有無が掲載されています。まずは、自ら徹底的に情報収集してみましょう。
派遣社員でボーナスがある場合、派遣会社が労働者に長く働いてもらいたい気持ちが強く、他の待遇も好条件である可能性があります。特に専門的な職種の場合、優秀な派遣社員は自社で確保しておきたいのが本音だからです。
また「正社員並にフルタイムで働いている」「契約期限のない無期雇用契約である」といった場合も、ボーナスありなど好条件の待遇が整っている可能性があります。派遣会社の公式サイトや派遣先企業の求人情報に掲載されているのか、一度確認してみてはいかがでしょうか。
待遇に関する質問を直接問い合わせる
もし、興味の湧く派遣会社があれば、ボーナスの有無をはじめとする待遇に関して直接問い合わせるのがひとつの手です。
派遣会社はスキルや経験を重視するため、待遇に対して問い合わせても採用に影響が出にくいといえるでしょう。マナーは守りつつ気になる点は確認しておいた方が、後でミスマッチを起こさずに済みます。
また派遣先企業は、労働者を選考することは法律で禁止されています。派遣会社では選考がある一方で、派遣先企業は最初から顔合わせや職場見学を行う旨を把握しておきましょう。
派遣会社の口コミサイトや評判をチェック
派遣会社の口コミサイトなどで、事前にボーナスの有無を確認してみましょう。匿名の口コミは忖度がないことが多く、ボーナスの有無はもちろん、支給される条件や金額などがはっきりと掲載されている可能性があります。
また、ボーナスの他にも「各種手当や研修制度などが整っているのか」「働きやすい環境が整っているのか」などを派遣会社への登録前に確認することが大切です。
同じ企業で働く場合でも、登録する派遣会社によって時給、雇用条件、担当者のサポート体制などが異なる可能性があります。口コミや公式サイトを参考に、複数の派遣会社を比較して慎重に選ぶことをおすすめします。
また、口コミと合わせて参考にしたいのが、知人の評価です。口コミは情報の精度が不明である一方で、知人の評価であればより参考にできる可能性が高いです。もしコミュニケーションの取りやすい知人であれば、気になる点は全て確認しておきましょう。
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