PHPエンジニアとは?年収、キャリアパスや未経験から始めるための転職成功の秘訣を徹底解説

PHPエンジニアとは、プログラミング言語「PHP」を使ってWebサイトやWebアプリケーションを開発するエンジニアです。PHPは初心者でも理解しやすいプログラミング言語と言われており、興味を持つ方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、PHPエンジニアの仕事内容や年収、キャリアパスなどさまざまな項目を整理していきます。PHPの習得やITエンジニアへの転職に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

【この記事を読むと分かること】

  • ・PHPエンジニアの仕事内容、年収の概要
  • ・PHPと他のプログラミング言語の比較
  • ・PHPエンジニアとして働く際のメリット・デメリット

目次

  1. PHPエンジニアとは?人気の理由と仕事内容
  2. PHPエンジニアの平均年収と他の言語との比較
  3. 地域別のPHPエンジニア年収の違い
  4. 未経験からPHPエンジニアになる方法とは?
  5. PHPと比較される他言語(PythonやJava)との違い
  6. PHPエンジニアとして働くメリットと注意点
  7. PHPエンジニアとしてのキャリアのデメリットとその対策
  8. PHPエンジニアとして働きたい人と、人材にお困りの企業様をつなぐ

PHPエンジニアとは?人気の理由と仕事内容

PHPエンジニアは、WebサイトやWebアプリケーションのサーバーサイドを構築できます。ログイン機能やECサイトのショッピングカート機能、お問い合わせフォームなどを実装可能です。

PHPはサーバーサイド言語の中で特に人気が高く、シェア率は74.7%とされています。そのため、PHPエンジニアの求人数も多く、需要の高さが人気の理由のひとつです。

参考:W3Techs

またPHPの文法は比較的自由度が高く、シンプルであることが特徴です。そのためプログラミング初心者でも習得しやすく、人気が高いとされています。さらに、WordPressの開発言語として広く利用されている点も、PHPの人気の理由です。

ここからはPHPエンジニアに求められるスキルと資格を紹介します。

PHPエンジニアに求められるスキル

PHPエンジニアには、PHPの知識に加えてフレームワークの知識も不可欠です。

PHPにはWebアプリケーションの開発に用いるさまざまなフレームワークがあり、これらを利用することで必要なコードが減り、開発スピードの向上に役立ちます。

また他にもPHPはシステムの裏で動作するバックエンドのプログラミング言語であるため、データベースの知識は必要です。

PHPエンジニアに求められる資格

PHPに関する代表的な資格に「PHP技術者認定試験」があります。

PHP技術者認定試験はPHPの基礎から実践までの知識を評価する資格で、初級・上級・認定ウィザードの3段階のレベルに分かれています。

初級から受験し、徐々にレベルアップしていきましょう。

また基本情報技術者試験や応用情報技術者試験を取得すれば、ITエンジニアに求められる知識が体系的に身に付きます。「これからITエンジニアを目指したい」「ITエンジニアの基本知識を身に付けたい」といった方への取得をおすすめします。

PHPエンジニアの平均年収と他の言語との比較

フリーランスエンジニアの想定年収をプログラミング言語別にまとめました。

プログラミング言語 想定年収 求人・案件数
PHP 874.3万円 42,209件
Java 827.5万円 62,864件
Python 932.2万円 19,020件
Ruby 1004.9万円 16,434件

参考:フリーランススタート

国税庁によると日本の平均年収が461万円とされる中、フリーランスのPHPエンジニアの年収は874.3万円とかなり高い水準となっています。

ただRubyやPythonなどのプログラミング言語と比べると、PHPエンジニアの年収は少し低くなっています。

参考:国税庁|1 平均給与

表を確認すると、求人・案件数が多いほど年収が低くなる傾向があることが分かります。需要が高いプログラミング言語は、多くの人が習得するため案件の種類や質がさまざまで、年収が下がる傾向にあるのかもしれません。

地域別のPHPエンジニア年収の違い

求人検索エンジンのindeedによると、2025年3月時点でのPHPエンジニアの日本における平均年収は約730万円となっています。地域別で見ると次の表のようになり、地域によって年収や求人数に違いがあることが分かります。

都道府県 平均年収 求人数目安
日本 約730万円 98,000件以上
北海道 約500万円 6,000件以上
東京 約830万円 45,000件以上
大阪 約640万円 10,000件以上
福岡 約595万円 7,000件以上
沖縄 約480万円 2,000件以上

参考:Indeed | 日本でのPHPエンジニアの給与

エンジニアの求人は東京都が圧倒的に多いのが特徴です。東京都近辺にはIT企業が集中していて、大手企業や有名企業、スタートアップ企業など幅広い企業が事業所を構えています。リモートワークの職場も多いですが、新人の間は出社が義務付けられることがあるため、事前に確認しておく必要があります。

未経験からPHPエンジニアになる方法とは?

ここからは未経験からPHPエンジニアになる方法を、以下の3点から解説します。

  • (1)PHPエンジニアに必要な学習リソースと教材
  • (2)PHPエンジニアとしてのキャリアパス
  • (3)未経験者が陥りがちな失敗とその対策

1点ずつ詳しく確認していきましょう。

(1)PHPエンジニアに必要な学習リソースと教材

PHPの習得には100〜200時間ほど必要とされており、習得レベルや学習方法によって所要時間は異なります。

PHPの学習方法は書籍や学習プラットフォームを用いて独学する選択肢があります。PHPは基礎を書籍で一通り学んだら、早めに実践に取り組むことが大切です。実際にWebサイトを制作してみると「どのコードを入力してどのようなシステムが出来るのか」「どこでコーディングがつまずくのか」など実践してみて分かることは多いです。

他にITスクールを受講すると、効率的にスキルを習得できます。ITスクールはスキル習得の目的に沿って、基礎から応用まで学べるカリキュラムが用意されています。色々な教材やITスクールを確認して、自分に合う学習方法を選びましょう。

(2)PHPエンジニアとしてのキャリアパス

PHPエンジニアとして成長するためには、技術の習得だけでなく、実務経験を通じて知見を広げることが重要です。特に、派遣という働き方を活用すると、様々なプロジェクトに携わる機会が増え、スキルアップしやすくなります。

例えば、派遣での就業では、プロジェクト単位での業務が多いため、短期間で多様な案件に関わることができます。これにより、異なる業界やシステムに触れながら経験を積み、PHP以外の技術や開発手法も学ぶことが可能です。また、自身のスキルレベルに応じた案件にアサインされるため、無理なく成長できる環境が整っています。

キャリアアップのためには、PHPの基礎知識を深めるだけでなく、フレームワーク(LaravelやSymfony)、データベース(MySQL、PostgreSQL)、フロントエンド(JavaScript、Reactなど)といった関連技術の習得が求められます。加えて、チーム開発やコードレビューの経験を積むことで、より実践的なスキルを身につけることができます。

派遣での就業は仕事をしながら学べる環境が整っていることもあるため、未経験から始める場合、まずは教育制度の充実した派遣から始める方法が得策です。

さらに、技術力を高めた後は、チームリーダーとしてメンバーの指導やプロジェクトマネージャーとしてスケジュール管理を担当するなど、マネジメント方面に進む選択肢もあります。

こうしたキャリアの幅を広げるためにも、技術と同時にコミュニケーション能力やマネジメントスキルの向上にも努めるとよいでしょう。

(3)未経験者が陥りがちな失敗とその対策

未経験者が陥る失敗として「将来性が高いためITエンジニアを目指したい」という気持ちだけでキャリアを決めてしまうことです。前提としてPHPエンジニアの業務内容や、学習を継続しなければならないことなどを理解しておく必要があります。まずはお金をかけずに学習を始め、IT関連の用語やコードに触れてみて、興味が湧くのか確認しましょう。

またPHPだけでなく、他のプログラミング言語についてもきっちり調べることが大切です。プログラミングスキルの習得難易度や求人数の違い、何が作れるのかなどを事前に確認してみましょう。

PHPと比較される他言語(PythonやJava)との違い

PHPとよく比較されるプログラミング言語には、同じバックエンド領域のJavaやPythonがあります。プログラミング未経験者の場合、どのプログラミング言語を習得すべきか迷ってしまうものです。

PHPはプログラミング初心者にも理解しやすいシンプルな文法であるため、まずPHPから習得するのもひとつの手です。そしてJavaは汎用性が高く、求人数が多いのが特徴です。そしてPythonはAIやIoT、ディープラーニングなどの分野で用いられ、今後の需要の高さに期待できます。それぞれの言語に良さがあるため、自分に合うプログラミング言語を学ぶことが大切です。

さらにここからは、PHPとJavaの特性をより踏み込んで比較していきます。

PHPとJavaの特性比較

PHPとJavaで作れるものと、プログラミング言語の特性を表にまとめました。

作れるもの プログラミング言語の特性
PHP Webサイト・ECサイト・SNS・ブログの開発 文法がシンプル
Java 大規模システム開発
Androidアプリ・ゲーム開発
複雑・大規模な処理も高速で動く

PHPはWebサイトやECサイト、SNS、ブログなど幅広いWebサービスが開発可能です。世の中のWebサイトは約80%がPHPを採用している程、人気の高い言語です。

一方でJavaは汎用性が高い言語で、システム開発やAndroidアプリ開発、ゲーム開発など多種多様な開発が可能です。そのため求人の数は、多くの求人サイトで最多となっています。

PHPエンジニアとして働くメリットと注意点

PHPエンジニアとして働くメリットは、求人数の多さにあります。PHPの求人はJavaに次いで多く、需要が高いプログラミング言語のため、PHPエンジニアになった後は仕事に困りにくいといえるでしょう。

一方で、「PHPはやめとけ」という声を耳にしたことがあるかもしれません。こうした意見の背景には、コードの品質、給与水準、市場価値、言語の歴史といった要素が関係しています。

PHPは初心者でも習得しやすい一方で、ベストプラクティスを意識せずに書かれたコードが多く、スパゲッティコード(可読性や保守性が低いコード)になりがちです。その結果、「PHPのコードは汚い」「開発しづらい」といった評価につながることがあります。また、他の言語と比べて平均年収が低めで、キャリアアップが難しいと考える人もいます。さらに、歴史のある言語のため、最新の技術と比べて古いイメージを持たれがちです。

とはいえ、PHPはWeb開発の現場で根強く使われており、Laravelなどのフレームワークを活用すればモダンな開発も可能です。PHPエンジニアとして成長するためには、ベストプラクティスを意識し、継続的に学習することが大切です。

PHPエンジニアとしてのキャリアのデメリットとその対策

PHPエンジニアのデメリットは、最もトレンドのプログラミング言語とは言えない点です。近年ではAI分野の拡大が著しく、ITスクールではAIエンジニアを目指す教材が増加しています。今後の市場の拡大やエンジニアの需要を予測すると、AI分野を学ぶ方が仕事に困らない可能性が高いです。

またPHPエンジニアの年収は、ITエンジニアの中では中間くらいというデータが出ています。ITエンジニア自体年収が高い職種ですが、さらなる高年収を狙うなら、より幅広いプログラミングスキルやマネジメントスキルを身に付ける必要があります。

PHPエンジニアとして働きたい人と、人材にお困りの企業様をつなぐ

PHPは文法がシンプルで、分かりやすいのが特徴です。

さらにPHPの求人数は多いため、PHPエンジニアになった後、仕事に困りにくいといえます。システム開発の仕事に興味がある方は、PHPエンジニアを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

当社アウトソーシングテクノロジーでは、さまざまなIT関連プロジェクトで多くのITエンジニアが活躍しています。未経験でIT業界にチャレンジしたいといった方には、入社後に必要に応じて研修を実施しています。また、エンジニアのスキルやご希望に合わせてプロジェクトをご紹介しているので、徐々にスキルアップしたいといった希望もかないやすい環境です。

少しでも魅力を感じたら、まずは気軽に相談してみてください。

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